ドンナルンマがミランと新契約！4年契約で年俸は破格の8億円 | みんなのサッカー情報掲示板

ミランはイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマと新たに2021年６月までの４年契約で合意したことをクラブ公式サイトで発表した。

契約期間が2018年６月までだった18歳のドンナルンマは、６月15日にミランからの契約延長を拒否。これにより今夏ないし来年夏の移籍が確実になったと報道された。そして、この18歳のスーパーGK獲得に向けてレアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッド、PSG、ユヴェントスなどそうそうたるビッグクラブが一気に動き出した。

ドンナルンマは子供の頃からミラニスタで、３か月前にユニフォームのエンブレムにキスをするほどの「ミラン愛」を示していた。しかしクラブからの18歳には破格ともいえる年俸500万ユーロ（約６億円）のオファーを断ったことにより、ミランサポーターはドンナルンマ本人と代理人のミーノ・ライオラに怒り狂った。

SNS上では名字とドルをもじった「Dollarumma」というハッシュタグまで誕生し、ポーランドで開催されたU-21欧州選手権の初戦では、一部のサポーターがドンナルンマに対し偽ドル札を投げつけたほどだった。また、代理人のミーノ・ライオラがドンナルンマを操っているとして、「ライオラを切れ！」の声も絶えなかった。

しかし、ミランがドンナルンマと改めて話し合う姿勢を見せたうえ、あまりの騒動に発展したことで本人や家族も残留を望み、代理人ライオラも改めて交渉の席に着いた。そして最終的には新契約締結で決着したようだ。

現地の『スカイ・スポーツ』や『ガッゼタ・デッロ・スポルト』紙などによると、年俸は600万ユーロ（約７億6800万円）、契約解除金は双方の要求の間を取った7500万ユーロ（約96億円）。年俸は18歳ながらバイエルン所属のマヌエル・ノイアーとマンチェスター・ユナイテッド所属のダビド・デ・ヘアに続く、GKとしては世界第３位の金額であり、契約解除金も移籍金高騰を続ける欧州市場を考えれば特別高額とは言えない金額に設定された。ミランにとっては、小さくない犠牲と今後に不安を抱えることになり、現地では好条件を引き出すやり手代理人のライオラに踊らされたとの見方が大半だ。

とはいえ、遠からず世界最高のGKになると誰もが太鼓判を押すその実力に疑いの余地はない。今年４月に中国資本が入り、チャイナマネーを使ってここまで7人の新戦力を獲得しているミランだが、ドンナルンマの残留は何よりの朗報と言っていいだろう。

現在18歳のドンナルンマはミランの下部組織出身。2015年10月25日に16歳と8カ月でセリエAデビューを果たし、そのまま正GKの座を確保。2016年9月1日にはフランス代表との国際親善試合に途中出場し、イタリア代表最年少記録の17歳189日でデビューを飾った。今シーズンもリーグ戦全38試合でフル出場し、ミランの守護神として君臨した若き才能が、苦しいミランの現状を打開してくれるはずだ。